現代日本に居住する私たちの身の回りには、ひとりではとうてい網羅できないほど、多種多様なマンガの雑誌や単行本があふれている。二十世紀、とりわけ戦後の日本社会を考察する上で、マンガは避けて通れない視覚表現・メディアと言えよう。
そうした認識に対応する形で、戦後、様々な立場からの「マンガ評論/研究」が試みられてきた。
本授業では、マンガを学術的な研究対象とするにあたっての人文・社会学的な方法論を、具体的なマンガ研究論文の講読を通じて、とりわけそれぞれの研究が登場した文脈に注目しつつ、紹介することを目的とする。
Course Information
Module: Research and Advanced Studies
CATS Requirements: BA 2nd year or above
Day/Period: Mon/ 3
Location: Lec. 7
Credits: 2
第1回:ガイダンス。発表順・日程の調整。
第2回~第3回:担当教員による講義。学術研究全体におけるマンガ研究の位置付けを解説した上で、マンガ研究の諸方法論を、具体的な研究書などを紹介することで概観する。
第4回:京都国際マンガミュージアムの見学。
第5回~第15回:受講者自身が探してきた論文を紹介・分析する発表を行い、担当コメンテーターを中心に、参加者全員でディスカッションする。(全員、それぞれ一度以上、発表者およびコメンテーターになってもらう。)
Course Goals
具体的なマンガ研究の論文を幅広く読むことで、ポピュラー文化を対象とする研究の文脈や方法論を理解する。
Course Schedule and Evaluation
For a detailed course schedule, please visit KULASIS.
平常点:30点、発表内容・ディスカッションへの貢献度:70点