Teacher: OKAMOTO Takeshi
Course Code: JK39004
「社会学」とはなんでしょうか。授業担当者は「社会学者」と形容されることもありますが、博士号は「観光学」で取得しています。
これまで研究してきた対象は「アニメ聖地巡礼」「ゾンビ」「VTuber」などです。一見ちぐはぐな状況ですが、これらはすべて「メディア」「コンテンツ」「コミュニケーション」に関わる文化現象、社会現象です。私はその時々で「面白い」と感じるものを対象に研究や教育、実践を続け、社会とかかわってきました。
本授業では、社会学をはじめとした学問・研究の視点からポップカルチャーやメディア・コンテンツに迫ることで、「人間・文化・社会を見るまなざし」と「それをふまえてどう生きるか」のヒントを提供することを目指します。授業で語られる「研究の手法やアプローチ」を参考にして、皆さん自身が「面白い」と感じる文化現象、社会現象についてレポートを書いてください。
Course Information
Module: Research and Advanced Studies
CATS Requirements: BA 2nd year or above
Day/Period: Fri/ 2
Location: Lec. 3
Credits: 2
第1回 初回ガイダンス・趣旨説明
第2回 メディア・コンテンツと社会学
第3回 【2008年】「アニメ聖地巡礼」との出会い―観光社会学のアプローチ
第4回 「学問・研究として扱う」ということ(社会的背景、研究的背景)
第5回 フィールドワーク・質問紙調査の方法
第6回 研究成果の情報発信を考える
第7回 【2013年】「ゾンビ」は研究になりますか? ―メディア・コンテンツ研究のアプローチ
第8回 ゾンビの先行研究:こういうのもあるのか
第9回 メディア越境的存在を歴史的に追いかける方法
第10回 メディア・コンテンツ分析から社会を見る方法
第11回 【2020年】複雑怪奇な「VTuber」―文化現象・社会現象を学術的にとらえる
第12回 メディア・コンテンツ研究にとっての「資料」
第13回 文化に飛び込み、実践する方法
第14回 インタビュー調査の方法
第15回 「大学での研究」は自分の人生にどう活かせるか
Course Goals
・自分が興味・関心を持った文化現象、社会現象を研究にするための手法を身につけること
・自分が興味・関心を持った文化現象、社会現象を記述し、考察した結果を文章化すること
Course Schedule and Evaluation
各回授業での感想・コメント(40%)、期末レポート(60%)